先日、近所で「WHISKY STAND(ウイスキースタンド)」というユニークなBARを見つけました。400種類ものウイスキーがノンチャージで200円からいただける、破格のサービス。ですが、それだけが特筆ポイントではありません。
JR御徒町駅から徒歩約3分、階段を下りてB1にある店の扉を開けると、壁一面びっしり占めるウイスキーのラックが。いきなり眼福の光景が迎えてくれます。店長の熊谷晋吾さんに「当店のご利用は初めてですか?」と聞かれ、そうです、とぼく。そこから愉しい時間の始まりです。
- まず、棚から自分で好きなボトルを選んで手に取り、カウンターにいるスタッフに渡す。ハーフショット1杯の値段がボトルのタグに記されている。
- スタッフがグラスに注いでくれる。基本ハーフショットなので、ストレート以外で飲む場合は1ショット(倍額)となる。
- これを繰り返し、最後にまとめて会計
客がボトルを手に取る半セルフサービス的スタイルといい、5大ウイスキーすべて揃えた品数といい、いろいろ驚きの連続だったのですが、いちばん面白いと思ったのが、ボトルに引っかかっているタグ。
どうです、店によるテイスティングコメント。率直な表現に思わず笑っちゃいません? これくらいキャッチーに記してくれると、ほんとに「ためしてみたい」って気分になります。
この攻めてる感がすごいなと思っていたら、なんと東京・上野のWeb制作会社「LIG」が母体のBARだと聞いて二度びっくり。熊谷店主曰く
「ウイスキー界のヴィレッジヴァンガードを目指しています。遊び心のあるバーにしたいので、気軽に友達んちにくるような感覚で来てほしいです」
ちなみにぼくがいただいたのは、冒頭写真の3杯。グレントファース1994、シグナトリーのクライヌリッシュ2008、最後にブラックアダー ロウカスク レダイグ16年です。
オフィシャルボトル主体の品ぞろえですが、熊谷さんが店長になってからボトラーズボトルも少しずつ増やしているそう。それぞれハーフでじっくりいただきました。テイスティングですか? この日は初訪問で熊谷さんとおしゃべりしていたため、ありません。それはまた次回。
位置づけとしては「テイスティングバー」ですが、カクテルも提供しているようです。連れとともに、もちろん一人でも。シーンを選ばずカジュアルに楽しめるBARです。こういうBAR、もっともっと増えてイイね。