銀座の老舗「MONDE BAR」閉店後、その場所がなんと醸造所に? ほんとなんです。先日そのブリューパブ「BREWIN’BAR 主水-monde- 銀座醸造所」にようやく初訪問。クラフトビール醸造所を兼ねたパブが、まさしくそこにありました。
銀座8丁目、地下1階にあるお店に伺ったのは土曜日の19時30分ごろ。店内はカウンター8席とテーブル席36席。テーブル席は浴衣姿のカップルや、女性のグループ客の姿が。老舗の名残と、彩る客の雰囲気がいい感じ。ビアバーはカジュアルで開放的なところが多いですが、こちらは秘密基地っぽい、知る人ぞ知る感がたまらんです。
たまたま比較的空いているとあって、店長の武蔵さんが「醸造所、ご覧になります?」と奥の部屋に案内してくれました。
こじんまりとしながらも、そこは紛れもなくビール工場! 写真を撮るお許しをいただいたのですが、醸造設備を見ながら武蔵さんのお話に聞き入るのに夢中になって、写真を撮るのを失念。ちょっとコーフンしてしまいました。
MONDE BAR時代はパーティールームだったスペースを改築し、醸造工場に。麦芽の貯蔵・粉砕・糖化・発酵・熟成まで一貫してここで行われているそう。ビアックという名のタンク、そこから伸びるホースやクレーンなど、規模こそ小さいながら、その道に通ずる職人・プロが結集してビール造りに当たっているのが判ります。
バーカウンターに戻って、そのまま「おためしセット3杯」。まさにMADE IN GIZAのIPAなどをいただきました。ほかに、面白かったのがチェコのピルスナーウルケル「ミルコ」というビール(写真下2枚目)。見てください、ほとんど泡だけでしょ。本場のあちらでは「泡も、泡だけでも楽しむ」というのが当たり前だそう。でもしっかりと飲みごたえがある不思議。お代わりしたいくらいだったな。
自分にとって外飲みといえば、ほとんどウイスキーかカクテルオンリー。ですが、こういう良い店を見つけるとうれしくなってしまう。やはりBAR放浪は止められません。興味ある方は「ブリューイングバー主水」でググってみてください。ここに至るまでの軌跡がわかる記事がヒットしますので。そして銀座にお出かけの際はぜひ。ビールはうまいし、料理も最高だし、なによりとっても和みます。