「Highlander inn(ハイランダーイン)」といえば、ウイスキーファンの聖地といえる、スペイサイド・クライゲラキにあるホテル&バー(早く訪問したい!)。そのハイランダーインのBAR(パブの色彩が強いかな)がここ日本にも、東京・中野坂上と人形町、秩父にあります。人形町店で、日本にたった3本しかないというブレンデッド(ヴァッテッド)モルトをいただきました。
ダグラスレイン スカリーワグ リミテッドエディション for Highlander Inn 48%
- 香り…ふくよかで甘い。麦わら、バニラクリーム、後半にうっすら発酵臭。
- 味…ミディアムボディ。ねっとりとした甘辛み。ティラミス、ダークチョコレート、甘塩シャケ。
- 総評…スペイサイドモルトの選抜オールスター布陣と思わせるほどの絶妙なバランス。優しい味わいで、あらゆる場面に適応する。
@Highlander inn Tokyo(ハイランダー イン トウキョウ)人形町店
ラベルにはフォックステリアと、その横にクライゲラキのホテル全景のイラストが描かれ、実に愉しげ。「スカリーワグ」はシェリー樽熟成のメジャーどころ=ザ・マッカラン、ザ・グレンロセス、モートラックあたりを混和させた原酒を使用しているとのこと。大手ボトラーのなせる業ですね。でも、このハイランダーイン限定スペシャルボトルで感じたのは、シェリー樽系特有の濃厚べっとりな香り&味わいではなく、むしろ軽やかさ。
推測するしかありませんが、樽の影響を受けやすい1stフィルのシャリー樽原酒に加え、バーボン樽熟成の原酒も同等あるいは5割以上の比率で使用しているのではないかな、と。このあたりはハイランダーイン人形町店の鈴木俊之店長か、オーナーの皆川達也さんに直撃質問するしかないですね。チャンスがあれば聞いてみます。
この日は夕餉を兼ねて、スコッチハギスとともにいただきました。ハイランダーインは日本にいながら、スコットランド料理が味わえる貴重なお店でもあります。ハギスやシェパーズパイを供にモルトをやる。これ、たぶん延々飲んでられますね。