10月27日(日)、「第29回神保町ブックフェスティバル」「第60回神田古本まつり」に行ってみました。会場の東京・神保町のすずらん通り、靖国通り沿いの古書店街は人人人の大盛況。リアルの本好きはもとより、電子書籍しか読まない人も足を運ぶ価値ありの、いいお祭りだと思います。
このイベント、千代田区の神田神保町や一ツ橋界隈で行われる本関連の種々の催しを総称し「神保町ブックフェスティバル」と呼ぶんですね。ひっくるめて「神田古本まつり」として認識していたのですが、プログラムを受け取り、そうではないと初めて気づきました。
会場で真っ先に目が行くのが、三省堂書店本店裏すずらん通り沿いのワゴンセール「本の得々市」。今年は150超の参加出版社が、在庫僅少本や掘り出し物、グッズなどなどを販売していました。まさに、この日ここだけの倉庫解禁といったところ。
すずらん通り車道沿いのワゴン。その中間には、通り沿いの飲食店によるイートインスペースもあって、買い食いできます。出版社によっては押すな押すなで、なかでも文庫本を特価販売していた東京創元社は、スタッフの誘導による整列行列ができていたほど(昨年も客が押し寄せ、ワゴンが壊れてしまったことを受けての策とか)。猫ちゃんのキャラ(「くらり」っていうらしい)カワイイね。
早川書房ではオールサイン本と新作トートバッグが。「ロング・グッドバイ」のトート、即買いしました。ほか、二玄社でミニ(英車のね)のムックとステッカーを、通り沿いの古書店ARATAMAで『断腸亭日乗』(永井荷風著、岩波文庫)などを購入。気が付けば両手がふさがるほどで、ほんと本屋さんに行くと何か買っちゃいます。
神保町は駆け出しのころの勤務先でもあったのですが、このお祭りには初参加でした。今でもしょっちゅう行ってますから、わざわざ混むイベントに行かなくてもいいだろ、と。ですが、行けばそれなりに掘り出し物の発見があるし、なにより本を愛する人がこんなにいるのは単純にうれしいと感じた次第で。
出版不況と言われて久しいですが、ここでの活況を見るかぎり、信じがたい・信じたくない思いがあります。もっともっと本を読まなくちゃね。