美術・芸術、ひいては創作の才能って、なんなんですかね。そう思わず感嘆せずにいられない展覧会『ポコラート全国公募Vol.9 応募作品一挙公開!!』(2019年10月26日~10月28日)を観てきました。一昨年のVol.7から1年置いて伺いましたが、今回もアーティストの熱量が高い、高い。1,000点を超える作品数にも仰天しました。
ポコラートについては、記事下のリンクやこちらの過去記事を参照ください。
今回も会場は、東京・外神田のアーツ千代田3331の2階体育館。全国各地から寄せられた全作品をもれなく公開するというのにも、主催者の意気を感じます。
会場では、来場者がこれだと思う作品(最大10作品)の番号(展示作品の脇に割り振られている)を投票用紙に記入し、1票を投じられる仕組み。この1票は審査員による作品審査とともに反映され、入選作は来年2020年開催の「ポコラート世界展(仮題)」に展示されるそう。中には、前回も見覚えのあるアーティストの新作も展示されていて、近況を見るかのようなうれしい親近感も覚えます。
岡本太郎が「芸術は爆発だ」という名言を残していますが、無名アーティストたちの爆発した才気を目の当たりにできるのが本展。そのほとばしるエネルギーにやられてしまいます。どうしてこんな絵が描けるのか、こんなオブジェが作れるのか、こんな表現をカタチにできるのか。
その作品から、作り手が無心で創作に取り組む様子が目に浮かぶようです。美術館で開かれる芸術家の展覧会は好きですが、ポコラート展で出会う作品はまた別次元。眺めていると、「自分にもこんな才能が欲しかった」と妬けてしまう。無垢であり、一心不乱に心をぶつけることができる出品者が心底羨ましい。
来年の世界展が楽しみ。また見に来ます。