善光寺の「お戒壇めぐり」で神秘体験。

善光寺詣で

週末を利用し、1泊2日で長野県に行ってきました。行先は文字通り長野駅周辺と小布施です。主だった行程を振り返ります。

長野県は松本や諏訪湖などを何度か訪ねたことがあったのですが、長野駅周辺は初めて(通過ばかりでした)。立派な駅ビルを背に3分ほど歩いた場所にある竹風堂へ。抹茶&ようかんで軽く腹ごしらえしてから、いざ善光寺詣で。

竹風堂のお抹茶

長野駅善光寺口から善光寺へは約2.1km。バスやタクシーを使っても良かったのですが、あえて徒歩にしました。ゆっくり歩いて40分くらい。駅からほぼ直進、案内表示板も多数出ているので、道を間違いようがありません。街の風情を楽しんだり、寄り道したりしていると、時間を感じさせずアッという間に着いてしまいます。

リフレッシュ工事のため覆いの被さった仁王門をくぐり、土産物屋さんが両側に立ち並ぶ仲見世を通り抜け、山門へ。門の1階入口脇にある自動券売機で、拝観券を購入します。せっかく来たのですから、この山門と経蔵(八角形の回転式書庫の腕木を手押しで1回転させると、中の一切経を読んだと同じ功徳が得られるといわれる)、本堂、史料館が拝観できるセット券を選択しました(大人1,000円、高校生400円、小中学生100円)。

善光寺の拝観券

急な階段を登り、山門の上へ。鳩の姿かたちが5羽隠されているという「鳩字の額」を近くで確かめようと試みましたが、額の真下部分は危険のため立入禁止。下写真のように斜めから仰ぎ見る感じです。外側の回廊を歩きながら、東西南北の眺望でひと息。ここから見ると巨大な本堂も全体が俯瞰できます。写真の網目のようなものは、転落防止のネットです。

善光寺の鳩字の額

善光寺山門からの眺め

善光寺詣でのハイライトは、なんといっても国宝である本堂の「お戒壇めぐり」。ご本尊の阿弥陀如来が安置されている瑠璃壇下の真っ暗の回廊を歩き、途中にある極楽の錠前を手で探り、御本尊と結縁するというもの。これがすごい神秘体験でした。

真っ暗とはいえ、そのうち目が慣れるだろうと思っていたのですが、とうとう最後まで暗闇のまま。全く何も見えないのです。前半かろうじて、入口の階段を下りて最初の角を曲がるまでは、後ろを振り返れば光が漏れているのが分かる程度。

本堂内はカメラや動画撮影はもちろん、スマホのライト点灯も厳禁です。バッグと下足入れのビニール袋を左手に携え、腰の高さくらいで右手に壁を伝い、そろりそろりと歩きます(左手が疲れてしまうので軽装がお勧め)。ほんとうに何も見えないので、スマホの灯りを点けてしまう人もいるようですが、御本尊との対話の妨げるとして完全にNG。暗闇の中で、御本尊と向き合うのです。

前の人との距離感がつかめないから、立ち止まりたくもなりますが、そうすると後続とぶつかってしまうおそれもあります。なので、とにかく手探りで歩いていくしかありません。歩いて歩いて、ようやく出口の明るさが見えてきたときは、それはそれは安堵しました。体感時間は10分くらいでしょうか。おそらくもっと短いと思いますが、とてつもなく長く感じたのは確かです。

「極楽の錠前」ですが、ずいぶん進んだところで「あ、これのことか?」という突起物のような感触が右手に……。今もって謎ですが、それに触れたような気がしました。

そういえば「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」というエンターテインメントがありますね。視覚情報一切を遮断しての対話は、いつもよりも数段感覚が鋭敏になる気がします。お戒壇めぐりは阿弥陀様との対話であり、結縁できる場。この不思議な体験は、何度でもしてみたい。また近いうちに伺うことになると思います。素晴らしい体験でした。

この記事を書いた人

hiroki

hiroki

編集者 / ライター / ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート / SMWS会員 / 訪問したBAR国内外合わせて200軒超 / 会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年) / ひとり歩き / 健全な酒活 / ブログは原則毎日更新1,000記事超(2020年1月現在)/ ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性