平べったいモルト、ノッカンドゥ12年。

ノッカンドゥ12年

自宅飲みシングルモルト更新。ノッカンドゥ(ノッカンドオ)です。これ、ずいぶん前に、おなじみのBARで置き酒にしていたときがあったんですよね。特徴のなさが特徴というか、お気楽飲みにはもってこい。その記憶よ再び、とばかりに買ってみました。吉池本店で3,278円(税抜2,980円)。

ノッカンドゥ12y 43%

  • 香り…穏やか。蜂蜜、アーモンド、シナモンスティック入りカプチーノ。
  • 味…ライトボディ。オイリーで麦芽の甘み前面。ピーナッツオイル、干しイチジク、軽く炒ったクルミ。
  • 総評…特徴のとらえがたい、終始おとなしい酒。ゆえに場面を選ばず楽しめる。

フォアローゼズも良いのですが、やはりスコッチはうれしい。このノッカンドゥはクセがない反面、平べったいモルトの印象。このポーカーフェイス、悪くないと思います。

ノッカンドゥは小説家の北方謙三さんが、自身「シングルモルトなるものを教えられた酒」として挙げています。1992年発行の新潮社とんぼの本『スコッチ・モルト・ウィスキー』の寄稿で、「棒っきれみたいな酒」と表現していました。

 ある時、これを飲んでみませんか、と一本のボトルを差し出された。ノッカンドウという酒だ。名前にどことなく味があった。ところが飲んでみると、飾り気もなにもない酒なのである。なんだこれは、というのが最初の感想で、しかしどこか魅かれたらしく、二杯、三杯と飲んだ。なんとなく、棒っきれみたいな野郎だ、と私は言った。名前の感じもそうだったのかもしれない。飲んでいると、棒っきれになったような気分もあった。悪くないね、こいつ。次に私が吐いた科白は、そんなものだっただろう。

『スコッチ・モルト・ウィスキー』(新潮社)〈エッセイ〉「棒っきれみたいな酒」抜粋 北方謙三

棒っきれ。これを褒め言葉にしているのが、いかにも北方さんらしいです。でも、うなずけます。

ノッカンドゥの所有はディアジオで、そのほとんどはブレンデッド用に消えるそう。なかでも「J&B」の原酒の核を形成してます。シングルモルトは全体の約5%しか出荷されないのだそう。んー、でもこの飲みやすさは、放っとけないものがあります。

ノッカンドゥ12年をテイスティング

この記事を書いた人

hiroki

hiroki

編集者 / ライター / ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート / SMWS会員 / 訪問したBAR国内外合わせて200軒超 / 会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年) / ひとり歩き / 健全な酒活 / ブログは原則毎日更新1,000記事超(2020年1月現在)/ ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性