ウイルスのせいでインドア、巣ごもり消費のご時世になりました。
動画配信のネトフリは有料会員が大幅に増え、テレカン(ビデオ会議)ツールZoomの利用者は2億人に達したとか。
巣ごもりというドラスチックな生活スタイルの変化によって、これまでメディアやSNSにおいて、文章テキストで活躍してきた人が、YouTubeでオピニオン(意見)を掲げるようになってきました。
ぼくがフォローしてる(というか、動向をゆるく追っている)著述家やブロガー、政治家にも、動画配信に進出した人がいて、よりいっそう影響力を強めています。
動画配信では発信者その人が画面に登場し、世の中の事象についての論評や施策、提言を語ります。
そのむかし、YouTubeなどなかった平成の前期以前と明らかに違うなぁと思うのは、文章テキストで見るその人と、実際に画面で見るその人との間にギャップがないこと。
ひと昔前なら。
どんなに面白い文章を発表してる作家や小説家でも、たまにテレビ番組のコメンテーターに出てくると、「あれ?なんか冴えないな」という人が多数いたんですよね。
いつもの舌鋒鋭さはどこへ?みたいな。
ま、本業が文章だから仕方ないよな、と。
ところが、今YouTubeでチャンネルを開設している著述家で、万単位のフォロワーを獲得してる人はそうじゃない。
視聴時間は視聴者に委ねられているのだから、
登録者数を増やすためには、限られた時間内で意見を届けるコメント力が必要です。
文章も喋りも達者な人が、自らの主張言説をハイライトし、わかりやすく噛み砕く形で、YouTubeを使う。
文章も喋りもできるハイブリッド型なのです。
「今、動画がキテる」と参入するのは簡単ですが、いやはや動画は確実にレッドオーシャン化していますね。
何か「これなら自分は誰にも負けない」分野が必要なのはもちろん、それを面白おかしく伝え、ファンを獲得できるか。
伝え手、送り手の腕が問われます。