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キャラの豊富なスペイサイドモルト。

スペイサイドモルトウイスキーを楽しむ

スコッチの生産地区分6つのうち、スペイサイドは最もポピュラーであり、穏やかな酒質。
……であるがゆえに、特徴を言い表すのが難しい。

とまぁ、自分の浅薄な知識を理由に、スペイサイドモルトについては、あれこれ考えずに飲んでいるのです(嘘です、スペイサイドに限らず何も考えてません)。

がしかし、2020年5月31日のウイスキー講座に参加し、いろんな表現が飛び出してきました。

今回(第20回)のテーマは「スペイサイドモルトウイスキーを楽しむ」です。
講座の主宰・講師はウイスキー文化研究所認定ウイスキープロフェッショナル・根本毅さん。
ほんとうに美味しいモルトをいただくと、あれこれ記録してしまいたくなる不思議。

冒頭アイキャッチ写真のスコッチモルトをいただきました。
香りと味のメモは個人的主観です。

1. グレンキース(Glen Kieth)Distilled before 1983(-1994) 10y 43% OB

  • 香り…穏やか。アップルパイ、洋梨、ユリの花、時間が経つとサワークリーム。
  • 味…ライトボディ。アーモンドキャラメル、クリームと背後に黒胡椒。後口はドライでそっけない。

ペルノリカール所有、キース所在。
特級表記時代のファンにはおなじみブレンデッドスコッチ「パスポート」や「シーバスリーガル」の構成原酒です。
オフィシャルボトルは蒸溜所限定の17年とノンエイジのみで、当面はリリース予定がないそう。

グレンキース(Glen Kieth)Distilled before 1983(-1994) 10y

2. グレンエルギン(Glen Elgin) 43% OB 90’s

  • 香り…カラメルソースのたっぷりかかった昔ながらのプリン、麦畑、芝生、トウキビ。
  • 味…甘さやや優勢。かるめ焼き、焼サンマのわた、後口は強めの黒胡椒。

ディアジオ所有、エルギン所在。
ブレンデッドスコッチのホワイトホースの原酒。
こちらのボトルは熟成年数表記が割愛されていますが、根本さんによると10年〜12年くらいのものだそう。

グレンエルギン(Glen Elgin) 43% OB 90's

3. オスロスク(Auchroisk)2005-2019 13y 57.6% GM/Connoisseurs Choice MALTOYAMA EXCLUSIVE

  • 香り…クリーム、明治のサイコロキャラメルとワックスペーパー、後半にハーブっぽさも。
  • 味…粘り気のある舌触りと温かみ。ホットミルクと生姜入りハチミツ、パンケーキソース。

ディアジオ所有、キース所在。
富山県の酒販店モルトヤマさんの独自瓶詰めです。
J&Bの主要原酒で、当初は「シングルトン」の記載で発売されたとか。
「オスロスク」って確かに読みづらいですよね。
2006年以降、シングルトンの名称では免税店以外はグレンオードがアジア向け、ダフタウンが欧州向け、グレンダランが北米向けとして展開されているそう。

オスロスク(Auchroisk)2005-2019 13y 57.6% GM/Connoisseurs Choice MALTOYAMA EXCLUSIVE

4. グレンマレイ(Glen Moray)1975-2009 34y 55.1% Refill Hogshead SMWS35.33

  • 香り…強い。温室植物園の花畑、プルーン、ナッツ、ほのかに樽香。幾重にも連なる。
  • 味…強い香りに反して、意外にも軽いボディ。ぶどうパン、ダークチョコなど甘さの後、後半はホットチリソース。

フランスのラ・マルティニクイーズ社所有、エルギン所在。
仏のスーパーなどで売上1位のブレンデッドスコッチ「LABEL5」の主要原酒です。

かつては「グレンモーレンジ」とともに、ブレンデッド「ハイランドクイーン」のコア原酒を成していたそうです(今は違います)。
個人的には今回のボトルで、いちばん好みなのが、このグレンマレイでした。

グレンマレイ 1975-2009 34y 55.1% Refill Hogshead SMWS35.33

5. グレンロセス(Glenrothes)1997-2017 19y 50.1% SherryButt Bar山崎30周年記念ボトル

  • 香り…主張あり。プルーンの黒酢漬け、シェリー酒、樽香。
  • 味…軽く炒ったナッツ、樽酒のニュアンス、ドライフルーツ全般。

エドリントングループ所有、ローゼス所在。
「ファイマウスグラウス」や「カティサーク」の主要原酒としておなじみ。
こちらは佐賀県のバー山崎さんの周年記念ボトルで、味わいも香りもひじょうに複層的です。

グレンロセス 1997-2017 19y 50.1% SherryButt Bar山崎30周年記念ボトル

6. グレングラント(Glen Glant)1972-2001 28y 56.6% 500ml SherryCask SMWS9.30 SMWS 18th Aniversal

  • 香り…豆腐の味噌汁をはじめ発酵食品の匂いが占める。それが後半、装いがカフェオレにガラリと変わる。
  • 味…熟したブドウ、味噌漬けのチーズ。

カンパリグループ所有、ローゼス所在。
SMWS発足18年記念ボトルで、このリリース後に「グラントの72」とはモルト通の間で評判になったのだそう。

なるほど締めくくりにふさわしい、完熟なお酒。
ひと嗅ぎして、すぐ「仙台味噌」を彷彿させる発酵臭に、思わずのけぞりました。
これがまさにランシオ香というやつですか、びっくり仰天ですが、楽しくいただきました。

グレングラント 1972-2001 28y 56.6% SherryCask SMWS9.30 SMWS 18th Aniversal

個人的にはグレンマレイ、オスロスク、グレングラントの順でお気に入りです。
グレングラントはかなりアクの強いキャラクターといえ、好みが分かれるかなと思います(個人的には嫌いじゃない)。
ご一緒したみなさま、今回もありがとうございました。

@Bon Vivant

この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性