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SMWSボトルでおなかいっぱい。

SMWSボトルを楽しむ会

SMWS(ザ・スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ)のボトルを楽しむ勉強会に参加してきました。
もうお目にかかれないであろうボトルをお裾分けいただき感謝。
体験できたのは下記のボトルです。

1. ベンリネス(Benrinnes)SMWS 36.14 1970-1998 28y Refill Hogshead ex Sherry 48.8%

  • 香り…金属臭から始まり、ローストしたナッツ、シェリー、ダークチョコレートの芳香に推移。
  • 味…濃い味だが舌触りがすべすべで、難なく喉に入っていく。プルーン、チェリー、余韻は長い。

巨人ディアジオ所有の蒸留所で、ブレンデッド「ジョニーウォーカー」のキーモルトのひとつ。
オフィシャルは「花と動物シリーズ」の15年、マネジャーズチョイスなど数少ない。

SMWSのベンリネス

2. ブラッドノック(Bradnoch)SMWS 50.67 1990-2016 25y Refill Barrel ex bourbon OT136 56.2%

  • 香り…堆肥の入口に仰天。農場の牧草、加水するとより草っぽく。
  • 味…シュークリーム、クロテッドクリームなど何層にもわたるクリーム攻め。

グラッシーというか、小岩井農場や熊本の草千里が目に浮かぶくらい草・草・草。
2015年にオーストラリアの実業家デビッド・プリオールさんが買収し、蒸留所の設備を一新。
リカスクなどを推し進め、2017年にボトルデザインを変更した新ラインナップをリリースしました。
その新ボトルで飲んだ10年はあまり印象に残っていないのですが、今回いただいたのはかなり個性的でした。

SMWSのブラッドノック

3. インバーゴードン(Inbergordon)SMWS G5.1 1974-2009 34y refill barrel OT206 51.1%

  • 香り…バニラ、バナナチップス、プッチンプリンのカラメルソース、
  • 味…植物油、人工的なクリーム、フルーツドロップの詰め合わせ。

フィリピンのエンペラドール社傘下のホワイト&マッカイ社所有のグレーンウイスキー製造所で、生産量は年間3600万リットル。
シングルグレーンの長熟で、サラッとした味わい、ひじょうに飲みやすい。
シングルモルトに集中すると疲れますが、ホッとする箸休め的なものでした。

SMWSのインバーゴードン

4. モートラック(Mortlach)SMWS 76.126 1987-2016 28y Refill Hogshead ex bourbon OT234 57.0%

  • 香り…デパ地下のジューススタンド、アップルパイ、ジューシーフレッシュガム。
  • 味…少しの金属的の後、絞りたてのミックスジュース、その後にスパイス攻撃。

「ディアジオの異端児」との異名をとる、ダフタウン最古の蒸留所。
2.81回蒸留という変則の蒸留回数で、原酒に厚みと複雑さを。
モートラックはそれゆえ、ミーティ(肉っぽい)と形容されますが、個人的にはそのニュアンスがどうにも。

SMWSのモートラック

5. クライヌリッシュ(Clynerish)SMWS 26.102 1994-2014 29y Refill butt ex Sherry OT416 56.0%

  • 香り…一瞬のサルファリー。プランター、サワークリーム、粘土。
  • 味…チクッとする舌触りからの麦の甘さ。ベタついた舌触りに、かご盛りの果物が。

自分の体験として最初にクライヌリッシュを飲んだときの記憶は、やけに草っぽく、土臭いなぁと。
つまり好みではなかったのですが、多種多様なモルトを飲み、いくつかのクライヌリッシュを飲むと印象が異なってきました。
このちょっとしたクセこそ特徴であり、ハマると愛らしくさえ思えてきます。
あとは、やっぱり「どこで飲むか」でしょうね。

SMWSのクライヌリッシュ

6. カリラ(Caol Ila)SMWS 53.38 1974-1998 24y Refill Barrel 58.9%

  • 香り…舗装したての道路の向こうにある定食屋さんから立つ出汁の香り。後半は鯖缶。
  • 味…塩引鮭の後に一転こなれた感じの甘さ。度数がまったく気にならないマイルドさ。

落ち着いていて、どれもブレがないアイラの優良児。
最近は15%がシングルモルト用に出荷されているそうです。
クライヌリッシュ、カードゥ、グレンキンチーと並ぶ、ジョニーウォーカーの4コーナーの一角というウリ。

SMWSのカリラ

個人的にSMWSに入っているのですが、イベントも買い物もほとんどしていません。
そんなわけで今回貴重なボトルを出してくださった講師のウイスキープロフェッショナル・根本毅さんはじめ参加者の皆さん、今回もありがとうございました。

会員制ボトラーの草分けで、今や28,000人以上の会員を有するSMWSは、創設メンバーの一人であるヒップ・ヒルズさんがハイランド旅行中に立ち寄った友人の農場で樽出しのグレンファークラスを飲んだことが立ち上げのきっかけ。
その味わいに衝撃を受けたヒルズさんが、1978年に同蒸溜所から樽買いするため、シンジケートを組んだのが始まりだったそうです。
1983年設立当初はエジンバラ本部、ロンドン支部から今や日本、アメリカ、フランス、オーストリア、ドイツ、南アフリカ、台湾などまで各国に支部が拡大されています。

日本のボトラーはプロだけが参加できるウイスキーフープが有名ですが、モルトバーの経営者の方が自身でやっていらっしゃるケースもあります。
ウイスキーが隆盛を極める今はオフィシャルが優勢と言われていますし、なんといっても原酒を握る蒸留所の意向次第でボトラーの趨勢が決まるわけで。
原酒の争奪戦はとっくに始まっていますが、さらに市場が拡大すれば……?
GMやシグナトリーのように「自前で蒸留所を持つことがフツー」なんて時代が来るのかもしれません。

この記事を書いた人

hiroki「酒と共感の日々」

hiroki

Webの中の人|ウイスキー文化研究所(JWRC)認定ウイスキーエキスパート|SMWS会員|訪問したBAR国内外合わせて200軒超|会員制ドリンクアプリ「HIDEOUT CLUB」でBAR訪問記連載(2018年)|ひとり歩き|健全な酒活|ブログは不定期更新2,000記事超(2022年11月現在)|ストレングスファインダーTOP5:共感性・原点思考・慎重さ・調和性・公平性