週末は赤坂見附の「ですぺら」で自学自習。アメリカンシングルモルト、初めて飲みました。
ストラナハン コロラドウイスキー 47%
- 香り…モワッとするパフューム、ややシェリー酒、ベリー系のフルーツ。遅れて木樽。
- 味…バーボンっぽい甘さ。ハチミツ、果実感も。
- 総評…厚みのあるテクスチャー。飲みやすく、香りが特徴的。スペイサイド系のスコッチと趣向の違うものを飲みたくなったら、こちらにシフトしてもいい。
@ですぺら
味見して、バーボン?と口に出してしまった。アメリカンという先入観、恥ずかしい。それと前回の余韻を引きずっているせいか、香りからグレンモーレンジ「ミルション」を思い出しました。どちらも何の脈絡もないです、はい。
真面目な話、ちゃんとモルト(大麦)一本に由来するアメリカンウイスキーが存在するのですね。わざわざ加工の手間のかかる大麦を使うのは、香りを良くするためであり、そこを最大限に生かそうという造り手は、スコットランドや日本に限った話ではない。ようやくそれを認識しました。
ストラナハンはコロラド州デンバーのマイクロディスティラリーによるもの。ですぺらの二代目店主・中村元昭さん曰く、「アメリカンシングルモルトのベンチマークになる」。内側を焦がした新樽で熟成させることで、バニラやカラメルといった香味成分をいちばん最初に受け取る。ウイスキーはバーボン樽やシェリー樽の二次利用がスタンダード。ゆえに、新樽を使うことがそのまま個性になるのですね。中村さんが新樽といえばと挙げた、グレンモーレンジのプライベートエディション「エランタ」もお目にかかれたら飲んでみたいなあ。
スモールバッチ生産で、リリースされるたびに味が違うものとなるのは間違いなさそう。年数が経ったものもぜひ試したいです。