ハイランドのタリバーディンは、柔みがあって、ウイスキーらしからぬ淡麗さが魅力のひとつと思います。
ホワイト&マッカイ社から買収したブルゴーニュのワイン商ピカール社がマーケティングを見直し、225や20年など、多様なラインナップで攻めてます。
今回はタリバーディンの現行フラグシップである25年をいただきました。
タリバーディン 25y 43%
- 香り…温厚。ラズベリーなどコケモモのような紅系のフルーツ。バニラ、木香、黒蜜たっぷりのくずもち、プラリネ、バターの銀色の包み紙。
- 味…ミディアムボディ。黒胡椒、少し薄めたコンコードジュース、りんご酢。フィニッシュはひじょうに速い。
- 総評…スーッと喉を通る優しさ。塩っぽくも優しいスプリングバンクと対比して飲むと面白そう。
@カドヤ黒門町スタンド
これはひじょうに良いです。同じハイランドのグレンモーレンジやフェッターケアンに、イメージは近いかなぁと。
このタリバーディン25年は、同20年のような「木の枝」のニュアンスとは全く性格を異にします。
この25年からは個人的には、枝も青草も感じられず。
むしろキイチゴ系のフルーツ(といってもドライフルーツではない)はじめ、りんご酢やプラリネチョコなど多様な甘味や酸味が輪舞する感覚に襲われます。
なんともタレント豊富なシングルモルトです。
ブランドサイトによると、25年熟成で使われる樽はシェリーのホグスヘッドとのこと。
樽材はアメリカンホワイトオークでしょう、たぶん。
道理で均整がとれた仕上がりなわけで、個人的にはもろ好みだなぁと、しみじみした時間を過ごせました。